最終回
テンダーラビング保育園関口の堂地先生こと『なお先生』がJICAの青年海外協力隊としてカメルーンへ!!
現地でも保育士としてご活躍されます。
6月から小学校・幼稚園はバカンスという、1年の中で一番長い休暇に入り、3ヶ月間休園です。
私は日本の教育委員会にあたる教育事務所配属なので、バカンス中は教育事務所に通勤してお手伝いをしたり、レポートや新学期に使う選抜を作成したりして過ごしました。
また、私もカメルーンの友人宅に遊びに行ってカメルーン料理を習ったり、休暇を取ってカメルーンに遊びに来てくれた家族や友だちを案内したり、旅行をしたりしてリフレッシュしました!
カメルーンは家族をとても大切にする文化があるため、街の人に夫や両親を紹介すると大喜び!
マルシェのマダムたちは『カメルーンのものをたくさん食べさせて!』と野菜や果物をプレゼントしてくれました。
また、様々なイベントにも参加しました。
日本のアニメや漫画好きコミュニティに所属している友人が主催したイベントのお手伝いで、有志の隊員さんを集めて、カメルーンで手に入る食材で作った日本食ブースを出しました。
アニメや漫画を通じて日本が大好きになったカメルーンの方は、日本食についても知っていて、日本食に大喜び!あっという間に売り切れになりました。
その他にも折り紙や習字や浴衣の試着などの文化体験ブースを提供したり、コスプレやカラオケ大会などのステージイベントがあったりと、3000人ほどの来場となり盛り沢山な1日でした。
また挨拶や簡単な日本語を話すことができる方も日本人の私たちにたくさん声をかけてくれて、好きの力はすごいなあと感心しました。
また、去年8月に開校したヤウンデ唯一の日本語学校に訪問して、スピーチコンテストの審査員をしました。後日再訪問して一緒に日本語の歌を歌ったり、日本に関する質問を受けたりと生徒さんとも交流をしました。
日本語を学ぶカメルーンの方がこんなにいたことに驚くと共に、日本が大好きな方との交流はとても嬉しい時間でした。
9月4日からは新学期。子どもたちの制服も変わり、初日は新しいクラスや先生たちに少し緊張気味でした。
私は昨年度末に訪問園を11園47クラスに増やして巡回していたのですが、反応の良かったアクティビティ教材や手作りを選抜し、バカンス期間に大量に作成したそれらの教材を各学校に配布し、使い方の再確認を行いました。
また、先生たちがもっと数を増やしたいと言っていたビンの王冠を使った手作りアルファベットパズルを先生たちと一緒にたくさん作りました。
カメルーンの学校には資金面の問題でおもちゃや教材がほとんどないので、先生や子どもたちにもとても喜んでもらえました。
新学期が始まってから約2週間後の9月17日、任期を終えてカメルーンを出国しました。Covid-19による緊急退避前の前派遣時と合わせて2年間のカメルーン生活でした。
離任間際は先生や友人がお別れ会を開いてくれたり、涙涙の期間となりました。
カメルーンでは、先生たちと協力して新たなアクティビティを考案し、子どもたちや先生の笑顔を増やすことができた時が何よりの喜びでした。
また、日常生活でも街でたった一人のアジア人でしたが、とてもフレンドリーで親切なカメルーンの方々に助けていただき、たくさんの友人ができて充実した日々を送り、無事に任期を終えることができました。
もちろん日本とは大きく異なるカメルーンの文化や人々に困惑することもありましたが、いつも助けて笑顔にしてくれるのもカメルーンの方々でした。
「当たり前」の価値観のあり方やマイノリティな立場の経験、日本の教育環境や国民性、自分に関する発見…異文化で生活したからこそ感じたことや考えたことがたくさんあり、とても貴重な経験となりました。
また、再会したい大切な友人や同僚ができて、赴任前は遠いと思っていたアフリカの1ヶ国が身近に感じられるようになったことも大きな変化です。
この日記を読んで、私のカメルーン生活を見守って応援してくださっていたみなさん、本当にありがとうございました。
このJICA海外協力隊での経験を活かし、日本の保育園でも子どもたちとエネルギッシュに楽しく過ごしていきたいと思います!
以上なお先生からでした。
なお先生、全18回にわたり素敵なカメルーンのレポートを届けて下さりありがとうございます。
以下のリンクよりこれまでのカメルーンブログ一覧をご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
♥なお先生のプロフィール♥
◇名前:堂地 由緒(どうち なお)
◇趣味:旅行
◇JICAの青年海外協力隊志願のきっかけ:学生時代に1ヵ月間海外ボランティアに参加。日本と海外の違いを目の当たりにし、衝撃を受けた。保育士になった後に他国の保育園をいくつか訪問。その上でもっと自分の目で見て学びたいという想いのもと志願。