卒園パーティがありました! 準備編②

卒園パーティがありました! 準備編②

テンダーラビング保育園関口の堂地先生こと『なお先生』がJICAの青年海外協力隊としてカメルーンへ!!

現地でも保育士としてご活躍されます。


私も5歳クラスの出し物をひとつ担当することになったので、劇遊びを取り入れました。JICA連絡所に過去の隊員が置いていった日本語の「おおきなかぶ」の絵本があったので、それをフランス語に訳し、カメルーンにはかぶがないので、カメルーンでよく食べられているキャッサバ(フランス語でmaniocマニョック)にアレンジした「おおきなマニョック」をテーマに選びました。

私は、遊びから発表へと繋げていく日本の保育法を現地の先生たちにも体感してもらいたかったため、絵本を繰り返し読むこと、子どもたちが自分の役を覚えて物語に親しみを持つための登場人物の塗り絵、物語に関連する遊びや、台詞を用いた言葉遊びやうた遊びの繰り返しなど、1ヶ月ほど前から遊びの中で、徐々に子どもたちが劇遊びへと移行できるような流れを作りました。また、カメルーン特有の台詞が得意な子を選抜するのではなく、30人の1クラスが全員参加して無理なく楽しめるようにという思いで、各役を数名のグループ構成にしました。

これはあくまで私の保育法であり、発表会の目的や方法も日本とカメルーンでは異なり、現段階でカメルーンの先生たちが求めているとも感じられないため、カメルーンの園に根付かせることは意図していません。しかし、先生たちは「なおの担当の出し物は練習してないのに、子どもたちが台詞を覚えているのはどうして?」と私の保育に興味を持ってくれたことは嬉しく感じました。また、何より毎日台詞やダンス、文字や数字ライティングの復唱練習が続く中で、私の担当の出し物の時間は遊びメインで子どもたちや先生たちの笑顔がたくさん見られたので、私自身も楽しい時間となりました。

また、マルシェの古布屋さんでマニョックのベージュと葉っぱの緑色のシーツを買い、布団を中綿にして大道具となる大きなマニョックを作りました。カメルーンでは、このように大道具を身近なもので手作りすることが浸透しておらず、先生は大きなマニョックをどうやって用意するのかをとても心配していたので、完成品を見せて作り方を伝えるととても感激して喜んでくれました。

色々な仕込みを経て、担当したクラス内ではねらい通り無事に「うんとこしょ!どっこいしょ!」の一大ブームが到来!掛け声は日本語のままにしていたので、カメルーンの子どもたちが「うんとこしょ!どっこいしょ!」と楽しそうに繰り返す姿はとてもかわいらしかったです。

 

準備編はいかがでしたでしょうか?「うんとこしょ!どっこいしょ!」の子どもたちの掛け声が、とても可愛らしいですね。

次回は本番編をお届けします!お楽しみに♪


♥なお先生のプロフィール♥

◇名前:堂地 由緒(どうち なお)

◇趣味:旅行

JICAの青年海外協力隊志願のきっかけ:学生時代に1ヵ月間海外ボランティアに参加。日本と海外の違いを目の当たりにし、衝撃を受けた。保育士になった後に他国の保育園をいくつか訪問。その上でもっと自分の目で見て学びたいという想いのもと志願。